ライカ銀座
東京, Japan
- Architekten
- 岸和郎 + ケイ・アソシエイツ
- Standort
- 東京, Japan
- Jahr
- 2006
ライカ銀座店は時代と共に変化するライカカメラ世界初の直営旗艦店です。ショップを写真愛好家のためだけの空間ではなく、ごく当たり前の普通の都市空間としたい、散歩の途中でお店に気付きふと入ってみたくなるような、そこで写真の魅力を知り、そして最後にライカカメラに出会う事になるというようなお店としたいというのが最初に考えたことでした。
それを実現するために考えたポイントは二つ。まず一つはお店を都市に開くこと、カメラショップ特有のショーウィンドウという発想を止めること。カメラそのものではなく、それを手掛かりにして繰り広げられる人間同士のコミュニケーションを街路から見えるようにすること。それはライカを触媒とした新しいライフスタイルや世界、それを現実のものとして体験できる空間としてこのショップを位置付けることでもあります。
もう一つのポイントは素材です。このショップの空間には今日的で儚い素材ではなく、時の流れを超えても生き残ることの出来る素材、リアルな素材を使用しました。高透明度ガラスやシルク、幾重にも仕上げを重ねたアルミのパネル、それに私自身が最近気になっている素材であるアクリルなどは、ライカカメラの持つ存在感に負けない質感という視点から選んだものです。
ライカカメラは20世紀を代表する工業製品です。20世紀の遺産に敬意を払いながら今日的なデザインを創り出したい、それが私の建築家としての存在理由だとも考えていました。リアルで具象的な「素材感」が20世紀的で抽象的な「構成」の空間に重ねられて、ライカ銀座店の空間は完成します。
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