Lumie
東京, Japan
- Architecten
- 川辺直哉建築設計事務所
- Jaar
- 2006
築50年を経た木造長屋の改修計画である。既存住宅を賃貸可能な物件へとリノベーションする事が求められた。インフィルはすべて解体し、間口2間、奥行き6間という奥に長い架構のみを採用し、内側からトレースするように形作られている。連続した長屋という性質上、隣接側の採光、通風に多くは望めないが、隣接距離50cmという建て込んだ状況のなかでその僅かな外部を取り込む事が、閉鎖的な視覚のなかに密度の抜けをもたらしている。
納まりを見せない開口部の処理によってフラットに仕上げられた内面と、そこから覗く隣接長屋の表情が、建ち方と内部の質を結びつける事に繋がるのではないかと考えている。
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