White Blue Black
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- Mitaka, 東京, 日本
- 年
- 1997
- Structural Design
- 佐野建築構造設計事務所
たくさんの蔵書を持つ住宅。
家の仕上を3つの色に分けるというルールを設定した。白:家の骨格、黒:家を支える補助的な部品、青:本棚。青は、本の重さの印象を軽くするための色として、白と黒は、座標としての色として選ばれた。
ルールが家のインテリアを自動的に決定するため、3色の偶然のコンビネーションで、思い掛けない空間が出現する。それが、さまざまな物の侵入により生まれる空間の凡庸化を防ぐ効果も持つ。
ふつうの家では、本棚は、部屋の壁に沿って設置されたり、閉じられた書庫に設置されるが、この住宅では、書庫は、2つの部屋を結ぶつなぎ空間となっている。建具を開け放すと、すべての部屋がひとつながりとなる。
書庫は、自然光と自然風を通す垂直の空間としても機能する。書庫の床は、FRPグレーチングとなっており、紫外線防水フィルムの貼られたトップライトからの光が、1階まで落ちるようになっている。風は、1階から、グレーチングを通して、トップライト下の高窓まで上がり、熱と湿気を排出する。
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