Tokyo Great Visual
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 東京, 日本
- 年
- 2009
日本の「おもてなし」の精神を取り入れたオフィスの内装。
クライアントはホスピタリティーをテーマにブランディングやコミュニケーションデザインを行う会社である。そして我が国には古来より「おもてなし」の精神が、ホスピタリティーの礎として定着している。そこで本オフィスでは、「おもてなし」のための「しつらえ」を体現することを試みた。
日本の伝統的要素を現代的に再構築することで、来訪者は不意の空間体験に驚きながら気持ちをリセットし、伝統的要素に安堵や落着きを感じるだろう。そして、一期一会の気持ちで臨むことで、コミュニケーションをよりポジティブにできる空間を指向した。
接客空間は大胆な木組により空間を構成した。壁面には鏡を利用し、木組が大空間へと連続的に広がる。その他にも、瓦、草木染め和紙、畳などの伝統的素材を什器や壁面、床に採用している。
執務空間の壁面や建具には日本の伝統色を組み合わせ使用した。無機質になりがちなオフィスに、これらの伝統的要素とLED、ガラスといった現代的要素を組み合わせることで、その刺激が就業者の創造性を触発することを意図している
木組や什器に積極的に用いた杉の無垢材は、高野山の自然林のものである。高野山の林業活性化・ブランディングを兼ねて提供を受けた。木は植林から伐採まで循環可能な資源であり、林業を活性化することで、循環可能な森林環境の形成に寄与している。
contractworld.award 2010 新人賞, JCDデザインアワード