浅草文化観光センター
東京, 日本
- 建築家
- 隈研吾建築都市設計事務所
- 場所
- 2-18-9 Kaminarimon, Taito-city, 東京, 日本
- 年
- 2012 Size
2159.52 m2
東京都台東区雷門2-18-9
観光案内所・事務所・展示場・飲食店
2159.52 m2
雷門の向い側の角地、わずか326㎡の敷地に、観光案内所、会議室、多目的ホール、展示室といった多様なプログラムが求められた。
浅草の町並みが持つ界隈性を垂直方向に延長し、アクティビティを包み込む「屋根」を積み重ねることで、多様なプログラムに対応しつつ、今までの積層建築では存在しなかった「新しい断面」を作り出した。屋根と床の間には斜めに切り込まれた隙間が生まれ、その隙間をミニマムな設備スペースとすることで、通常の中高層建築と同等の階高でありながら、大きな気積を持つ空間を獲得することができた。また、屋根は建築を8つの平屋へと分節するだけではなく、各階の室内をそれぞれに規定している。吹抜けと内部階段のある1・2階では、同時にふたつの屋根の勾配を感じられる連続的なシークエンスを作り出し、6階では、屋根の傾斜を利用することで、中間階でありながら、階段状の床を持つホールを設けることができた。雷門通り側に傾斜する屋根の角度と、地面からの高さが各階で異なるため、外部環境との関係性も各階で変化し、それぞれの空間に個性を与えている。
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