紙の資料館
静岡, 日本
- 建築家
- 坂茂建築設計
- 場所
- 静岡, 日本
- 年
- 2002
紙のメーカーの展示、開発、販促の場としての資料館。美術館(A館)とギャラリー(B館)に分 かれている。美術館は単純な正方形のプランを3等分し、庭の景観を楽しめる南側にオフィス機能を、北側に展示空間を配し、その間を3層吹き抜けのアトリウ ムとしている。南、北のブロックは完全に独立した構造とし、その独立性と半屋外的空間の特性を強調するため、南北ブロック間に配したアトリウムの東西面を FRP製のスタッキング・シャッターで開閉できるようにした。シャッター以外の外周部も同じFRPパネルとし、さらに南側の庭園側はFRPパネルが蔀戸と して開閉する。
924㎡のギャラリーは、古い工場を改装したものである。A館と同様の外観の変化 が、このギャラリー南側のファサードでも起こる。この面全体は、閉めると障子のように見える、半透明のFRP製のシャッター6組で構成されている。パネル が外側にスライドして奥行き5mの日よけをつくり、内部ギャラリーはそのまま外へと通じて、周囲の風景と一体化することになる。
関連したプロジェクト
Magazine
-
Winners of the 5th Simon Architecture Prize
1 week ago
-
2024, The Year in …
1 week ago
-
Raising the (White) Bar
1 week ago
-
Architects Building Laws
1 week ago