ヨコハマアパートメント
神奈川, 日本
- 場所
- 神奈川, 日本
- 年
- 2009
担当: 西田司+中川エリカ
ヨコハマアパートメントは、若いアーティストに、展示と作業、居住の場所を提供する4戸の集合住宅として計画され、現在はアーティストではない若者も居住しています。
敷地は、道が狭くて高低差があり、小さな木造住宅が密集して建つエリアであり、だからこそ「都市」や「街」とはちがう、コンパクトだけれど実感できる距離感が非常に生きている場所です。
私たちは、展示や作業ができる「広場」と居住できる「小屋」を用意することで、居場所や使い方を状況に応じていつも発見できる環境になるのではないかと考え、1階を周辺環境と直結した天井高5Mの半外部の共有広場、そこから各々の専用階段をぐるっと回って、2階の居住小屋に入るという構成を提案しました。
1階の共有広場は、近代建築の言語である「ピロティ」を単に空間の<形式>としてではなく、多様な生活を受け止め、助長するための<状況>として捉えた現代解釈であり、そこに『階段』と『3角形』という周辺環境から拾い上げた要素を加えることで、
ここにしかない小さな世界を実現しています。
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