東京の家
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 東京世田谷区, 日本
- 年
- 2008
都心の閑静な住宅街の中で、敷地は南側のみ道路に接し、それ以外を中層の集合住宅に囲まれている。建物は屋上付きの三階建てで、一部を除き大きなワンルーム構成になっている。太陽光は吹抜け最上部に設けられたハイサイド窓から、建物の背骨となる曲面壁に沿って、包み込むように最下層まで降り注ぐ。高さ11m×幅6mの大きさを持つ漆喰塗りの曲面壁は、光を静かに吸収し、柔らかく発光する。
エントランス突き当りや二階居間の東壁は、それぞれ外部の光を柔らかく滑りこませる曲面形状にしている。居間にはその他に、南側に遠くまで見通せる大きな開口をとり、光りを調整する障子や経木簾戸を壁面に収納させた。外観はこれら光りを取り込む開口部の形状がそのまま現れた結果、多くの曲面を含む特徴的な形となった。