市川のリノベーション
千葉県市川市, 日本
- 場所
- 千葉県市川市, 日本
- 年
- 2013
- 構造設計
- 大賀建築構造設計事務所
- 設備設計
- 明野設備研究所
築32年の2世帯住宅の改修。1階は祖母のスペース、2階は若夫婦と子供二人のスペースとなっている。法的条件のため、一部開口部を除き、外壁、構造はいじっていない。
「流れ」
改修前は、内廊下を挟んで、両側に部屋が取り付き、各部屋は、廊下に閉じ、家の奥行が深いため、中央は、暗々としていた。
改修では、部屋が孤立せず、全体が一つにつながるように、プランをつくった。
壁や家具は、流れをつくるように、次々とずれて配置され、部屋の間は、ガラスの建具や欄間でつないだ。家族の活動が混ざり合い、風通しの良いつながりを生み、中央部へ自然光が届くようになった。
「茶色のエレメント」
流れの各所に、壁、家具など、茶色のエレメントをちりばめた。茶色のエレメントは、流れを視覚化し、玄関から次のシーンへと人を誘い込む、サインのような仕掛けとなる。
「人の集まる場所と濃淡」
玄関、2階のLDK、ホームコンサートを開く音楽室・図書室のような、人が行き交い、集まる、活動の活発な場所では、室内仕上での茶色の割合を高くしている。一方、個室に近づくに従って、茶色の割合は低くなり、一人部屋では、白に近いて行く。
茶色の濃淡の違いは、活動の濃淡を示し、流れにめりはりを付けている。
人の多く集まる場所が、茶色の割が高くなることは、人の多さに伴う汚れを防ぎ、2階LDKでは、ホームシアター利用時に壁に映像が反射するのを防ぐ。
「耐震性の確保」
改修にあたり、すべての壁は、土台、柱、梁に構造用合板を打ち付け、家全体で必要量以上の耐震性を確保した。
https://www.future-scape.co.jp/g200303works/g200303worksimage/g9903n12renovationinichikawa/g9903n12renovationinichikawa.html
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