日野こもれび納骨堂
神奈川, 日本
- ランドスケープ アーキテクト
- STGK Inc. | スタジオ ゲン クマガイ
- 場所
- 神奈川, 日本
- 年
- 2018
- クライエント
- Yokohama City
- 建築設計
- コンテンポラリーズ
- 植栽計画
- TREEFORTE
参拝という体験に季節を添える7つの庭
墓園でありながら横浜市内でも有数の豊富な緑を有する日野公園墓地に隣接してつくられた納骨堂。建築の設計はコンテンポラリーズです。入口をくぐり、受付を済ませ、祈りを捧げる…これらの納骨堂での一連の”流れ”の中で、四季を映し出す大小様々な庭が視界に入るように設計されています。私たちはその庭を含むランドスケープデザインを担当しました。
ここでは、「参拝という体験に季節を添える」をコンセプトに、1つの庭ごとに植栽される樹木を1種に限定し、ヨコハマヒザクラ(横浜在住の園芸家が作出)、ヤマモミジ(都筑区の木)、ハナミズキ(港北区の木)など、いずれも横浜市に縁のある樹種を採用しています。敷石・砂利についても、同じ種類の石材を素材としつつも、7つの庭それぞれで表面仕上げや砂粒の大きさ等に変化をつけています。利用者はこれらの庭を通じ、参拝の記憶と同時に「季節の記憶」もまた深く意識に刻み込まれることでしょう。敷地全体を包む数百枚に及ぶアルミプレートのルーバーフェンスは、祈りの場として視線をコントロールしながらも移動することで差し込む光や見え方が変化し、この場所での参拝体験をより印象的なものすることでしょう。植えられる植物や、差し込む光、素材の仕上げ違いなど小さな変化を丁寧に積み上げることで、この場所の季節感を拾い上げ、参拝者にその時ならではの参拝体験を提供すること。それが日野こもれび納骨堂のランドスケープデザインで目指したことです。
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