三井アウトレットパーク木更津 3期
千葉県, 日本
- ランドスケープ アーキテクト
- STGK Inc. | スタジオ ゲン クマガイ
- 場所
- Kisarazu, 千葉県, 日本
- 年
- 2018
- クライエント
- Mitsui Fudosan
- ガーデンテラスデザイン監修
- 塚田有一(温室)
多様な緑の溢れる日本一のアウトレット
2018年10月に増床リニューアルオープンし、アウトレット施設として日本一の店舗数となった三井アウトレットパーク木更津。既存エリアから引き続き増床エリアのランドスケープデザインをSTGKが担当しました。今回は“GARDEN RESORT”を全体のコンセプトとし、たくさんの緑の中でリラックスしながらお買い物が楽しめる環境づくりを行っています。増床エリアは、店舗間を繋ぐ歩行空間やエントランス等の“モールエリア”とお客様に憩いのひと時を提供する“ガーデンテラス”に分けられ、そのそれぞれで緑との関わり方・楽しみ方が異なります。
モールエリアの店舗間を繋ぐ歩行空間では、緑に寄り添えるファニチャーのデザインや緑を引き立たせる色彩計画を行い、お買い物中も常に自然を身近に感じられる空間となっています。また駐車場から店舗に繋がるエントランスは、ココスヤシやシマサルスベリ等の南国系の植物をふんだんに使用したリゾート感溢れる空間となっており、お買い物前の高揚感をより一層高めます。
ガーデンテラスは、普段街中ではあまり見かけることのない彩り豊かな植物に囲まれながら、お買い物の休憩や季節毎のイベントを楽しむことができる庭園空間です。ガーデンプランナー塚田有一氏とのコラボレーションを行い、コンセプト構築から細部のデザインに至るまで全てのプロセスを共同で行いました。東西方向に細長い敷地は“東の庭”と“西の庭”の2つのゾーン分かれており、それぞれ異なった世界観を持っています。東の庭は、山・明・陽といった言葉をキーワードに生命の力強さを感じる直線的な空間構成や植栽計画を行なっています。対して西の庭は、海・暗・隠といった言葉をキーワードに、緑の持つ柔らかさやしなやかさを感じるデザインとなっています。この2つのゾーンが二項同体として存在し、双方を行き来することで、季節の移ろいや1日の光の変化といった円環する時間の流れを感じ取ることができます。
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